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TOBの対象になったNTTドコモ【9437】を利用した資産運用
NTT(日本電信電話株式会社)は子会社であるNTTドコモ【9437】の全株式を取得して完全子会社にすることを決定しました。
それによりTOB(公開買付け)を実施し、1株3900円で買い取りすることになり、株式市場でもNTTドコモ株が3900円にサヤ寄せする展開となり、10月12日(月)の終値で現在1株3876円となっています。
公開買付代理人が三菱UFJモルガン・スタンレー証券となっていて、TOBに応募するには同証券での口座開設とNTTドコモ株を預けている証券会社からの株式の移管手続きが必要となります。
1・新規に三菱UFJモルガン・スタンレー証券(以下、三菱UFJ証券)に口座を開設する
2・NTTドコモ株を預けている証券会社から三菱UFJ証券に移管する
3・三菱UFJ証券にTOBの申込書を提出(11月16日16:00までに移管と提出が完了していること)
4・11月24日に1株3900円で計算された売却代金を受け取れる。
という流れになります。
三菱UFJ証券に口座が無い方や、他社からの移管手続きの手間や手数料を考えれば、現在の株価の1株3876円で市場で売却できるのであればそれでもいいかと思います。
ただ、今現在NTTドコモ株をお持ちでない方でも、やり方次第では銀行の定期預金よりも高い利回りでを得ることも可能かと思います。
これから株式市場で購入してTOBに応じた場合の利回り
例1.10月12日(月)に3,876円で500株を購入(1,938,000円)
10月12日から11月24日の日数が44日間
TOB価格の3,900円で500株を買い取り、1,950,000円になります。
1,950,000-1,938,000円=12,000円
44日で12,000円の利益なので、365日で換算すると99,545円になり、
年間利回り5.13%になります。
例2.11月2日(月)に3,876円で500株を購入(1,938,000円)
11月2日から11月24日の日数が23日間
TOB価格の3,900円で500株を買い取り、1,950,000円になります。
1,950,000-1,938,000円=12,000円
23日間で12,000円の利益なので、365日で換算で190,434円になり、
年間利回り9.82%になります。
※注意事項
1.株式の買い付け手数料と移管手数料を0円と仮定した場合です。証券会社によって買い付け手数料や移管手数料がかかる場合がありますので、マイナスになってしまう場合があります。
2.NTTドコモ株がここ最近(10月12日現在)は3876円と3877円のレンジ幅で取引されていますが、TOBの期日に近づくにつれて株価が上昇していくことが予想されます。例2の場合のシミュレーションの3876円では購入できない可能性があります。
3.TOBに近づくほど利回りが高くなりますが、あまりにぎりぎりだと三菱UFJ証券への移管と書類提出が間に合わない場合があります。実行される方は事前に三菱UFJ証券に口座を開設しておくことと、TOBの申し込み書類は事前に入手しておいて期日までに確実に提出できるように準備された方がいいかと思います。
私が考えたのがSBI証券のアクティブプランで毎営業日に200株ずつ購入して三菱UFJ証券に移管をすれば、株式の売買手数料と移管手数料は無料なので、このシミュレーション通りにいけるのではないかと思います。
大きく資金を動かすのと手間の割りに利益が大きくありませんので、余裕資金とお時間のある方でないとお勧めできませんね。
投資に絶対はないので、この通りにいかない場合もあります。実行される方は自己責任で行ってくださいね。